BOND&JUSTICE 復興祭(開催日:2012年3月)

人、地域に貢献していきたいので、同じ考えを持ったGiG-BANDさんのような企業と、またご一緒できたら良いですね



<GiG-BAND初の仙台上陸!!>

今回のGiG-BANDイベント訪問取材は、東北!宮城県は仙台市です。

東日本大震災時には、この街でも電気やガスなどのライフラインが止まるなどの被害を受けたそうですが、約1年が経った現在は商店街のアーケードで東北各地の名産物を集めた『マルシェ・ジャポン センダイ』を開催していたり、沿岸部津波到達地点に桜を植える『やよい桜プロジェクト』を呼びかけるなど、「仙台が東北を引っ張っていくぞ!」という活気が街全体に溢れていました。

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そして今回、仙台を訪れた一番の目的は、ヒップホップやレゲエなど多才なアーティストたちが全国から36組も(!!)集結するクラブイベントを取材すること。イベントを主宰するBOND&JUSTICEは震災直後に発足され、被災地での炊き出しや、全国から集めた物資を被災地に運ぶなど継続的に支援を行っている団体で、“復興祭”と銘打った今イベントの売り上げの一部は支援活動に活用されるとのこと!!

会場入り口には、これまでの活動を記録した写真や、全国から集まった応援の手紙が多数貼られ、彼らがこの1年、被災地や被災された方々と共に歩んできた軌跡をたどることができました。

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夜通し行われたイベントで、ひと際会場を熱くさせていたのが仙台、郡山、いわきなどの東北アーティスト!! 自らの音楽を通して、復興のメッセージをお客さんに伝えることで“今、自分たちにできること”を全身で表現している姿が印象的でした。

このイベントを主宰した、BOND&JUSTICEの代表・大土雅宏さんにお話を伺いました。

BOND&JUSTICE-復興祭

<仙台にアーティストが集結!!

GiG-BANDスタッフ大盛況のイベントを終えて、今のお気持ちはどうですか?

大土さん:終わったというよりも、2年目の朝を迎えた感じですね。昨年3月11日、僕は青森市内で震災を経験したんですが、電話が通じない状況のなかで「なにか自分にできることはないか」と、twitterやMIXIなどSNSを使って仲間に物資の支援を呼びかけたんです。そしたら、ヒップホップやレゲエをやってるアーティストをはじめ、洋服のブランドなど、全国各地からたくさんのレスポンスがあって、1週間で全国に28エリアの中継地点ができたんですね。

BOND&JUSTICEというのは“絆&正義・義理”という僕のタトゥーを由来にしているんですが、今では、そんな仲間たちの集合体を表す言葉でもあるし、みんなのアイデンティティを表す言葉でもあるんじゃないかな。

GiG-BANDスタッフあの混沌とした時期に、そんなにも早いスピードで仲間が集うというのは、すごいことですよね。

大土さん:そう。こんなにもスピーディに全国から集まった支援物資を被災者の方々に届けることができたのは、やっぱり強い絆があったからじゃないかと思います。みんなが何でつながっているかって、お金なんかじゃない。気持ちでつながっているんだと実感した瞬間でもありますね。被災者のみなさんからの「ありがとう」という気持ちも、僕が全国の仲間に届けていかなければという使命も感じてます。

GiG-BANDスタッフなるほど。では、この1年の活動を振り返っていかがですか?

大土さん:昨年の3、4月は、とにかく必要物資を“集めて、届ける”ことが中心で、4月以降は“作る”ことに重点を置いてましたね。“作る”には、コミュニティを作ることと、炊き出しを作るという意味があって。これまでの炊き出しは26,260食、まもなく3万食ですが、最初から3万食を目指してやってきたわけじゃなく、あまり支援の行き届いていない地域を筆頭に、できるだけ多くの地域に足を運ぼうという気持ちでやっていたら、いつのまにか3万食に近づいてた。一気に目標をクリアしようとせず、自分たちのできる範囲で、身の丈でやることが何よりも大切だと思ってます。

GiG-BANDスタッフ『身の丈でやる』というのは、たしかに大事ですね。「なにかしたいけど、果たして私が役に立てるだろうか…」と思って行動を起こせずにいる人も多いと思うので…。

大土さん:そういう方に言いたいのは、BOND&JUSTICEには何でもできる器用な人間はひとりもいないってこと。車の運転だけでもいい、料理だけでもいい、片付けだけでもいい、とにかく何かひとつ得意なものがあれば、あとは仲間と協力することで大きな力になるんですから。僕自身は被災者として、被災者のみなさんの横に並んでいるという気持ちを持っているので、一時的ではなく、これからも継続して活動を行っていきたいですね。

GiG-BANDスタッフ今日お話を聞いて、私もなにか小さな事でも出来ることからやってみようと思いました! それではBOND&JUSTICEの今後の目標を聞かせてください。

大土さん:これまでやってきたことを継続しつつ、2年目は“伝える”役割を担っていこうと思ってます。近々では講師として大勢の前で話をさせて頂く予定もあるのですが、僕が今回の震災で「いかにコミュニティを作って行動に移したか」といったことを講義する予定です。またBOND&JUSTICEはロサンゼルスにも支部があるので、海外の人に被災地の現状を正確に伝える意味で、写真やプロジェクターを持って講義しに行きたいですね。

GiG-BANDスタッフ最後に、GiG-BANDを使った経緯を教えてもらえますか?

大土さん:今回は復興支援イベントなので、アーティストにもノーギャラで出演してもらったんですね。GiG-BANDさんは、そういったBOND&JUSTICEの主旨に賛同していただけるとのことだったので、ぜひ使用させていただきたいな、と。以前の僕は、セールスのことを考えてイベントを開催してましたが、震災をきっかけに意識改革が起こったというか。今は人に対して、地域に対して貢献していきたい気持ちが強いので、同じ考えを持ったGiG-BANDさんのような企業と、またご一緒できたら良いですね。

GiG-BANDスタッフ自らも震災を体験され、それを機に人や地域への貢献に目覚め、活動を続けられている大土さん率いるBOND&JUSTICEの今後の活躍が楽しみです。大土さん、ありがとうございました。

それでは、今回のBOND&JUSTICE復興祭@仙台の模様をダイジェストで、そしてBOND&JUSTICEが被災地で行なっている支援活動の一部を御覧ください!

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